Greeting

代表挨拶

技術と信頼のヒューマン・ネットワーク

日本の産業・経済・文化そして国民生活を支える社会的インフラである道路は国民にとって重要な資産です。中でも、大動脈となる高速道路は、有料道路として整備され、お客様が支払う通行料金によって、その建設費、維持管理費などが賄われております。通行料金を正確かつ確実に課金する料金収受システムは、有料道路の根幹をなす重要なシステムといえます。

当社は、1966年(昭和41年)の設立以来、有料道路の料金収受システムのメンテナンスを中心に、料金収受システムに関するトップサポート会社として、邁進してまいりました。様々な社会インフラが老朽化し、メンテナンスの重要性が叫ばれておりますが、当社は料金収受システムをメーカーに頼らない自らの力でメンテナンスする会社として保守技術を磨き、新しい技術の修得にも日々努めております。

世の中の科学技術の進歩につれ、高度情報化が急速に進み、道路においても、人と道路と車両を一体のシステムとして構築し、渋滞、交通事故、環境悪化などの問題解決を図るITS(高度道路交通システム)を目指した様々な取組みが行われております。料金収受システムについてもその一環として様々な高度化がなされ、無線通信を使ったETCシステムが普及し、その通信データは料金収受システムに取り込まれ、正確、迅速なお客サービスとして提供されています。データの活用や保全、システムの適正な運用に万全を期すことが料金収受システムを取り扱う当社の重要な使命となっております。

当社は、こうした最先端の動きに遅れることなく、これまで培ったメンテナンス技術を活かして従来から新たなシステムの構築に関与してまいりましたが、2022年(令和4年)6月からNEXCOグループにおいて、通行料金管理に係る企画、システム開発や運用、ETC関連の共通サービスの提供を含めて料金収受に関するシステム全般を一元的に担当することとなりました。さらに、2023年に所要の法律改正が行われ、高速道路の機能保全と進化に要する財源を確保するため、最長で2115年まで通行料金を徴収することが可能となりました。通行料金に関連する業務全般を担う当社の役割もより一層重要なものとなっております。

このほか、当社は料金所周辺の工事、システムソリューションなどにも積極的に取り組んでいます。今後もNEXCOグループにおける料金専門組織として、総合力を強く発揮し、高速道路を利用されるお客様へのサービスにさらに磨きをかけるとともに、当社経営理念にある「高度な技術と創造力」と「チャレンジする心」を常に忘れず「技術と信頼のヒューマン・ネットワーク」を拡大し、日本のみならず世界の高速道路の発展に寄与し、広く社会に貢献して行くために新たなチャレンジを続けてまいります。

高速道路トールテクノロジー株式会社